恋をしたあの日のように✩

ゆーてわたしはあらしっくすのヲタク

2016.08.25 ✩ビニールの城✩

 

さて、楽しみに楽しみにしてきたビニールの城を観てきた

 

5月に当選が決まって大泣きしてから今日まで、まだまだって思ってたのにあっという間だった

 

間にあったあまりに多すぎるハプニングはさておいて

 

 

今日という日に特化して…自分の備忘録程度に…

 

正直なことを申し上げると話自体はほとんどわからなかった

ん?ん?ん?うーん?ん?って思ってたら終わってしまったというのが印象

話の内容自体はどう考えても国語の苦手なダメな文系の典型例なわたしにはちょっと難しすぎたのだろうと思う

だからこそ、演技、場の雰囲気とかいうものをひしと感じることが出来たんじゃないかと思う

 

 

人生で初めて舞台というものを見た

これはまちがえられたくないけどなんとなく懐かしいようなそんな気になった

高校時代、毎年の定演で苦しい思いをしながら劇を作り上げていたのをまだ始まっていない舞台を見ながら思い出した

もちろんクオリティは比較するのが失礼な程であるけど、なんとなく開演前の場の雰囲気、私たちが見えていなかったこっちの世界はこんなもんだったかと、やらなくなった今になって知った

 

 

舞台に並べられた大量の人形、不気味でしかないなあと思った幼稚な感想だとは思うけど、不気味だなあの一言に尽きた。うさぎのぬいぐるみやくまのぬいぐるみじゃなくて、目を開いて表情のない人形がたくさん並んでるのは想像してもらったら不気味なのはわかってもらえると思う

 

 

中身、のストーリーについては、さっきも書いたけど理解していないためここのシーンがこうでここのシーンの誰それがこうだったなどは書けない

ただ、宮沢りえさんはめちゃくちゃ可愛かった

(そしてあまりに細すぎて絶句した)

ボキャ貧なので可愛かったしか見つからないが、テレビで見てたかっこいいりえさんではなくて、喰いタンで出てきた京子ちゃんみたいな、わたしは個人的に似てるな、と思った

 

剛くんってこんなに声出るんだって思った

いつもめっちゃ静かな印象があるからあのホール内全体にここまで響く声が出るんだと思って驚いた

 

あと、演出について、水とか結構使ってて、すぅーごいなこりゃぁって思った

舞台っていうのはここまでド派手に演出するもんなんだと驚嘆した

 

それぞれの役者さんが本当に、なんか、そう、なんといえばいいんだろう、それぞれの役者さんが、すごかった

そこまで考えてお前はそんなチンケな言葉しか出ないのかと言われるだろうけど、ただひたすらにすごいものを見たとしか言えない、そんなものだった

 

舞台は生モノ、それはわたしにだってわかる

だてに6年も真剣に舞台という場について考えてきたわけじゃない

改めて、確かに舞台とは、パフォーマンスとは生き物だと、今日見せつけられた

どれほどのノンフィクションであってもあの場においては目の前で繰り広げられる現実になっている

 

人を自分の提供する世界に引きずり込むのは難しい

息を呑むのと引きずり込まれるのとは似ているようで深さの度合いとしては全然ちがう

前に人が提供するものに引きずり込まれたのは多分、3年前の吹奏楽コンクールでの太田市商業高等学校の演奏を聴いた時だったと思う

なんというか、「上手いから息を呑む」という団体は他にもいくつかあったけど、ここの演奏は、終わったあとに制服のスカートに涙でシミができていた

この学校は確かこの時県で1位ではなかったと思う

だけどわたしは何を考えずともスカートのひざがビショビショになるくらい涙が流れた

上手ければいいってもんじゃない、順位が上なら人を引きずり込むことが出来るってわけじゃない

もちろん高い技術は必要であるけど(このときの太商は金賞代表はとったわけだし)、人を引きずり込むって、それほどわけのわからないことなんだと思う、定義が曖昧な

 

今日の舞台、終わってから頬を涙が伝った

話の内容は理解していない

それでも、役者が提供するその場とその世界に圧倒されてしまった

その世界に引きずり込まれたし、その2時間5分は紛れもなくわたしにとっての現実は舞台の中の世界と同じ出会ったんだと思う

 

カーテンコール

納得のスタンディングオベーション

こちらがお辞儀をしたいくらいだと何度も思った

こんな世界を見せてくれたこの役者陣を始めとする制作側には心からの感謝をした

 

 

さてさて舞台本体はこんな感じ

つづいては剛くんに特化して(いかんせんわたしは剛くんのヲタク)

 

最初の登場シーン

……ほんまもんの森田剛だ…って思った

劇中

…この人こんなに声出るんだ…って思った

最後見上げた先に剛くんは何を見ていたのか

朝顔は何を見ていたのか

あと、歌うシーンが何回かあるんだけど、思ってたより細いキャラメルボイスじゃなくてしっかりした声で…!?!?!?ってなった…

カーテンコール

可愛い、ひたすら可愛い、朝顔森田剛から剛くんに変わった瞬間だった

座長、最後に登場

背ェ小さい!!可愛い!!!森田剛!!!可愛い!!!!!!

世間からはヤンキーみたいに思われてるらしいけど、もはや150°でおじぎしてる剛くんめちゃくちゃ可愛かったよ!!!!!そしてこの人はこんなにも丁寧な人だよ!!!!!好きになってよかった!!森田剛と同じ時代に生まれることが出来てよかった!!!!!!!Vの中では剛健ちゃんでいっつも悪ガキコンビだけど、座長だった!!!しっかり役者陣の座長!って感じだったし、剛くんんんんってなったカテコでした!

何度も何度も剛くんとりえさんと荒川さん出てきてくれて、何度もおじぎしてくれて何度も頭を下げたくなった

最後の最後、はけるときに客席に手振ってくれたの、生きててよかった、わたしほんとに生きてて、この平成の世に生まれて生きてよかったと心から思った!カテコは今度そのことで涙が止まらなかった!!!!!!!!!

 

総括

 

 

人生で初めて舞台をみて

人生で初めて森田剛をみて

 

プロのプロたる姿を見た

これは役者陣の方全員そうだし演出も

ここまで突き詰めるもんなんだ

あまっちょろいもんじゃないんだ

中途半端なもんじゃないんだ

そしてプロは、これからさらに突き詰めていくんだ

 

と思った

 

法律家のプロを目指す身として

自分の甘さにも気づいた

わたしはいつもそういうんにつなげないと頑張れないからよくやるんだけど

目指すと公言してから、どれだけ勉強した?そんなに甘い道じゃないでしょう

そしてそれに仮にその甘さを持ってしてたどり着いたとしても、本当のプロとは言えないでしょう

本当のプロフェッショナルっていうのは突き詰めて突き詰めて、それでも追求し続ける姿勢をなくして実現し得るものではないと目の前で見せつけられた

 

一時、第一学期第二学期単位を落としたらこのチケットを誰かに渡してしまおう、と思っていたことがある

それくらいやらないと勉強しないと思ったからだ

それでも今日行って本当によかったと思う

逆にその理由で行かない方が人生にマイナスだったと思う

会社法の単位を落とした

でも今日本物のプロを目の前で見せてもらったことで、自分の甘さを改めて問うことができたし第三学期から、そしてその先も、本当のプロってなんだろうって思いながら自分の甘さと向き合っていく機会になったと思うから、こういう理由だったからこそまた1つ多くを得たんじゃないかと思う

 

明後日からまたバイトとインターンと集中講義におわれる日常が戻ってくる

今日まではビニールの城という大きな楽しみがあったけど明日からはないわけである

だけど、今日シアターコクーンの劇場を出る時に、今度この人に会う時にはわたしはもっと誇れるような人間になると目標を立てた

 

昨年嵐のコンサートに行った時、今度この人らに会う時には自分が納得する、自信が持てる道を選んでいるようにする、と心に誓ってヤフオクドームをあとにした

そしてそのとおりわたしは検察官という目標に自信を持っている

今度会うときには自信を持って会えそうである(当たればの話)

今度コンサートなり舞台なりでお目にかかる時には、誇れるような人間になっていれるように、毎日を過ごしていきたい

 

 

なーにが備忘録程度に…だ…気づけば3350字を超えている

原稿用紙概ね9枚弱に相当するだろう書き終わる頃には…

 

 

うん、蜷川さんの追悼公演、これなら剛くん、蜷川さんはよくぞ作り上げたと言ってくれるんじゃないでしょうか

少なくともそれが舞台を見た客の感想

 

すごいもんを見してもらった

すごいもんを見た

月並みだけれど今度の舞台も、絶対見に行きたいと心から思えた